11月
<夕霧祭り>夕霧太夫は江戸時代初期、大阪新町の名妓で、その才色兼備で名声を博しました。太夫とは、美しく教養のある最高位の遊女に与えられる身分です。彼女は27歳の若さで亡くなりますが、京都清凉寺の北側に墓地が作られた嵯峨野で生まれたと伝えられています。11月9日(土)に清凉寺の本堂で追悼式が行われ、島原太夫による優雅な舞と華やかな行列が続きます。清凉寺は「源氏物語」の光源氏が造営した「嵯峨の御堂」に目される寺院です
10月
時代祭は京都三大祭の一つで、毎年10月22日に開催されます。他の2つの大祭(葵祭、祇園祭)と同様に、平安時代から明治時代までの衣装を着た人々が練り歩きます。それぞれの時代の風俗を再現した衣装や祭具を身に付けた人々が行列をなす、時代風俗行列が執り行われます。
9月
観月会
9月に行われる観月会は、満月の夜に月を愛でる日本の風習にちなんだ行事です。
観月の夜には豊作と幸福を祈願する満月祭が行われます。嵐山大覚寺(左写真)の観月の夕べでは三大名月鑑賞地とも言われる大沢池に浮かぶ龍頭舟(りゅうとうせん)・鷁首舟(げきしゅせん)上で観月を楽しむことができます。
8月
京都五山送り火
京都の夏の夜空を彩る「五山送り火」は、葵祭、祇園祭、時代祭とともに京都の四大行事のひとつとされている伝統文化です。お盆の期間に迎えた「お精霊(しょうらい)」と呼ばれる先祖の霊をあの世へと送るための大切な儀式。
「大文字焼き」や「大文字の送り火」という名で知られていますが、正式には「五山送り火」といいます。
日程:2024年8月16日(金)基本的には雨天決行。<各山送り火の点灯時間>
大文字 20:00 妙法 20:05 船形 20:10 左大文字20:15 鳥居形 20:20
7 月
祇園祭り
祇園祭は京都最大の祭りの一つで、7月いっぱい行われます。山鉾は京都の各地区が建てる飾り付けされた山車で、地元の芸術品や工芸品で飾られているため、歩く博物館と呼ばれることもあります。山鉾は全部で35台あり、前祭が23台、御祭祭が11台、休山鉾が1台です。7月中ずっと行われ、17日の山鉾巡行で最高潮に達します。山鉾巡行には、囃子のグループが乗っているものもあります。
七 夕
七夕は年中行事で、7月7日にお祝いされます。ただし、京都などいくつかのエリアでは、日本の旧暦に従って8月に祝われます。七夕祭りは、天空の恋人である織姫と彦星についての古い中国の民話に基づいています。 二人は恋に落ちて結婚しましたが、その後全く仕事をしなくなった織姫と彦星に怒った天帝が、天の川によって2人を離れ離れにしたというものです。そして天帝は、仕事に真面目に励むことを条件に、7月7日に年に1度だけ2人が天の川を渡ることを許したとされています。
6 月
夏越しのお祓い
夏越しのお祓いとは、一年の半ばである6月30日に行われる神事で、半年間の穢れを祓い、残りの半年の無病息災を祈願するものです。神社には背丈ほどもある茅の輪が設けられ、参拝者はその輪をくぐって厄除けをします。これは、旅の途中で宿を求めた素戔嗚尊が、貧しいながらも蘇民将来に厚くもてなされ、その後、素戔嗚尊の言うとおり茅の輪を腰に着けることで疫病を免れたという故事にちなんでいます。