寺 院
泉 涌 寺
皇室とのゆかりが深いことから「御寺」と呼ばれています。江戸時代には天皇や皇族の葬儀がここで行われました。現在でも泉涌寺には御所があり、皇族の安息の場となっています。本尊は阿弥陀如来、釈迦如来、弥勒菩薩の三世仏で、現在・過去・未来を象徴しています。浄敬庵から徒歩5分です。
即 成 院
即成院は泉涌寺の塔頭寺院。本堂奥の院にある阿弥陀如来と二十五菩薩像は現世極楽浄土と呼ばれ、寛治元年(1094年)の造立で重要文化財。本堂が極楽浄土、地蔵堂が現世にあたり、金色に輝く面をつけた二十五菩薩が人々を極楽浄土へと導きます。笙や龍笛を奏でる囃子方や色鮮やかな衣装をまとった稚児行列が華やかに彩ります。浄敬庵から徒歩3分です。
戒 光 寺
戒光寺は泉涌寺の塔頭寺院。何度か移転した後、後水天皇の身代わりとして本尊が祀られたことを機に、泉涌寺の塔頭寺院となりました。喉から流れているように見えるのは、天皇の身代わりとして叩かれたときの血の跡だと言われています。以来、「悪いものを身代わりしてくれる」「首から上の病気に特に効く」と言われ、仏様の身代わりとして広く信仰されています。拝観は無料です。浄敬庵から徒歩1分です。
今熊野観音寺
今熊野観音寺は西国三十三所霊場第15番札所で、泉涌寺の塔頭寺院です。本尊は弘法大師(空海)の手彫りと伝えられる十一面観音です。頭の観音(頭痛除け、智慧授け)として信仰されています。かつて清少納言の父の屋敷があったと伝えられています。観音寺へ向かう途中にある赤い鳥居からの眺めは新緑も紅葉の時期もとても美しいです。浄敬庵から徒歩5分です。
東 福 寺
東福寺は広大な寺域に、三門や本堂、方丈、庫裏などで構成された主要な伽藍を中心に25の塔頭寺院があります。東福寺の方丈には、建物の東西南北に四つの庭が配され「八相の庭」と称されています。通天橋から眺める紅葉も見事ですが、通天橋の西に架かる臥雲橋(がうんきょう)から眺める紅葉もまた格別です。JR・京阪の東福寺駅から徒歩10分です。
神 社
伏見稲荷大社
伏見稲荷大社は、全国に3万社ある稲荷神社の総本宮で、商売繁盛や五穀豊穣の神様として知られています。歴史的価値もさることながら、朱塗りの鳥居が連なる「千本鳥居」が有名で、京都観光の代名詞ともいえる撮影スポットとなっています。最寄りのJR奈良線東福寺駅から伏見稲荷駅下車(所要時間3分)です。
八坂神社
八坂神社では国宝の本殿のほか、境内、境外の29棟の建造物が重要文化財に指定されています。建築様式の歴史的価値が高く、本殿の周りは16社の摂社・末社が取り囲みます。厄払い・縁結び・美容祈願などそれぞれにご利益があることでも有名です。祇園祭は疫病が鎮まるようにとの祈りを込めて約1150年前(平安時代)にはじまった祭礼です。泉涌寺道のバス停より清水道で下車です。